「要支援」と「要介護」

「要支援」と「要介護」の違い

介護保険を利用して介護サービスを受けるためには、役所から「要介護認定」を受ける必要があります。介護が必要な方をその状況に合わせて5段階に分類したものが「要介護認定」です。それに対して介護は必要ではないものの、日常生活に不便をきたしている人が分類されるのが「要支援」になります。この二つは混同されることも多いのですが、要介護認定にはいくつかの種類があり、「要支援」又は「要介護」の認定を受けますと、介護保険を利用することができます。

「要支援」と「要介護」の違いは定義だけではありません、実際に受けることができる介護サービスの内容や費用も異なってきます。

「要支援」とは

「要支援」とは、「現在、介護の必要はないが、将来的に要介護状態になる可能性があるので、今のうちから支援をしよう」という状態をいいます。年齢とともに人間の身体機能は衰えてしまいますが、適切な対策を行いますと、身体機能の維持をはかることができます。このことを「介護予防」といい、要支援認定を受けた方は、介護予防の支援を受けることができます。介護予防サービスを受けることで、身体機能の高齢化を緩やかにすることを目指します。

「要介護」とは

「要介護」とは、「現在、介護サービスが必要である」という状態です。要介護認定を受けることで、自宅での生活が困難である場合には、施設に入居して介護サービスを受けることができます。また、自宅での生活を続ける場合には、居宅介護サービスを受けることもできます。